久しぶりに友達とダウンタウンにあるゲイビレッジに行くことにしました。
何故か突然ステーキが食べたくなり、美味しいステーキ屋がそのゲイビレッジの中にあるからです。
ゲイビレッジ(ゲイタウンとも言います)は、その名の通りゲイの人達が沢山住んでいる町の一角で、昔は好奇心で日本人の女の子達と時々そこに行っていました。もちろん、美しい男の人を見に。でも目的を持って行くと意外と会えないんですよね〜。
今はもうオバさんになってしまったので、美しい男の人とは疎遠になってしまいましたが…
何年かぶりのゲイビレッジだったので、私は懐かしい気分でぶらぶらと歩きながら待ち合わせのレストランに向かったのでした。
レストランの入り口は模様も何もない木のドアで、なぜか非常に重く、力一杯に引っ張りながらドアを開けると、中はまだガラガラで奥に女の人が1人座っているのが見えました。
入り口付近で友達がもう来ているかを確認する為にレストランの中をぐるりと見渡していると、その1人で座っている女の人と偶然に目が合ってしまい、その時彼女は私に向かってニッコリと大きなスマイル。
知らない人と目が合ってそんな風なスマイルをされた事がなかったので、ちょっとドキッとしてしまいましたね。だってここはゲイタウン、一瞬彼女はもしかしてレズ?って思っちゃったりして…
奥に行くと友達はもうパティオに座っていました。
久しぶりの再会で話は弾み、食事も評判通り美味しく、もうそろそろ帰ろうかという時に、会計を済ます前に私はトイレに行くことにしました。
ウエイトレスにトイレはどこかと聞くと、彼女は手でトイレの場所を示した後、私に「男女共用だから驚かないでね」と言いました。
“男女共用って、トイレが一つなら別に珍しくないんじゃないかな”と不思議に思いながらトイレのドアを開けると…
背の高い若い男の人が手を洗っていました。(多分彼はゲイだと思う)
予想していなかったので一瞬戸惑いましたが、驚きを隠し気にしない風を装いながら「ハイ」と彼に言い、個室のトイレに入りました。
公衆トイレの洗面所で、男性と挨拶するのはなんとも奇妙な感じでしたね。
これが彼女の言っていた男女共用トイレなのねと納得。
附則: 海外の個室のトイレのドアは、普通は上と下が空いていますが、男女共用トイレだったせいなのか、日本のトイレのドアのように外から中を見ることはできない様になっていました。