サンクスギビング(感謝祭)の日に、ターキー(七面鳥)のソース用としてクランベリーソースを作りましたが大量に余ったので、それを使ってクランベリーパイを作ってみることにしました。
私は料理があまり得意ではなく、特にお菓子を焼くなんて、高校生の頃にクッキーを焼いた程度で、カナダに来てから1回、シュークリームとティラミスを作っただけでした。
なぜ何十年もお菓子作りをしなかったかというと、初めて自分でクッキーを焼いて味見をした時に、こんなに時間と手間をかけたのにもかかわらず、たいして美味しいとは思えないものを作るんだったらお店で安くて数倍も美味しいクッキーが買えるじゃないかと気付き始め、それ以来お菓子作りは避けていました。
そんな私が初めてのパイに挑戦。
ネットでレシピを見ると、材料は小麦粉にバターとお水、それに塩少々とシンプル、中に入れるクランベリーソースはもう作ってあるので、パイ生地だけ作ってあとはオーブンに入れるだけと、パイを作るのは意外と簡単そうなんですが…
生地の材料を混ぜている時に生地が乾燥し過ぎで(と思って)お水を沢山入れたのが、後で考えると大失敗でした。
1時間以上寝かしていた生地を冷蔵から取り出し、棒で広げようとするとなぜか石のように固い。
冷蔵庫に長く入れすぎたかなと思い、グイグイと力一杯生地を伸ばしたけれどもなかなか広がってくれない。
結局生地はパイ皿よりも小さくなってしまい、形を作ろうとしても固すぎて丸い形が上手く作れず、まわりはギザギザになってしまいました。
形よりも味が大事と思うことにして、少々崩れたパイだけどガスオープンの中に入れ、おいしく出来上がるのを祈りながら待ちました。
時間通りに焼きオーブンから取り出すと、パイの表面に卵を塗るのを忘れたために艶も焦げ目も全く無く、そのせいで崩れたパイは見た目もあまり美味しそうに見えませんでした。
でも「味が大事」と思って、初めてのパイ作りに感動しながら1切れ切って味見をしてみると…
The pie was hard and salty. Why…???
I thought that making a pie was easy but it’s not as easy as it looks.
生地が固い…
それになぜかしょっぱい‼
「レシピに沿って作ったつもりなのに、一体どこで間違ったんだろう」とそのまずいパイを眺めながら、じっくりと考えてみることにしました。
しょっぱいのは小さじを大さじと間違えたのかな?
生地が固いのは、水の入れすぎと、混ぜる時にバターが柔らかくなりすぎたせい?
お菓子作りの大先輩、BJ(マイハズの名)の姉にこの事を話すと大笑いされ、「今度じっくり教えてあげるわ」と言われました。
簡単に見えるお菓子作りって、奥が深いのね~とつくづく実感。
これに懲りずにまたパイを作ってみようかなと思っていますけどね。