今月から時刻がサマータイムにかわります。
デイライトセービングタイム(Daylight Saving Time)とも言いますが、日曜日の朝の2時から始まります。
時計を1時間進めるので、睡眠時間が1時間減りま〜す…
前にも時間の変更について書きましたが、
このサマータイムが始まると日が暮れる時間が遅くなるため、夜はノンビリできて嬉しいんですが、朝起きるのがツライです…
学校に行っている子供は大丈夫なのかな?
時間の変更をすっかり忘れたり、寝坊して学校に遅刻したりするんじゃないのかな?と思いますよね。
でも政府はちゃんと考えているんですね〜。
サマータイムが始まる日曜日から1週間、学校は“マーチブレイク”でお休みです。

“マーチブレイク”って、日本で言う“春休み”みたいなもの。でも北米は学年の変更が9月からだから、単なるただのお休みです。
子供のいる人達はこの1週間のお休みを利用して、 家族と南の島で休暇をとったりしていますが、私の働いている会社は、7,8月の子供が夏休みの時に長い休日を取る人の方が多いですね。
夏はみんなが休みを取る時期なので、自分も休みが取りやすくなるせいもあります。
大学は3月の “マーチブレイク” というものはなく、2月に“Reading Week”というのがありました。
1週間クラスがお休みです。その代わり宿題が山ほどでましたよ〜。
結局勉強におわれてノンビリできなかったかな。
でも週末はいつもみんなでハウスパーティやクラブに行って、勉強のストレスを解消していました。
この “マーチブレイク” は子供にとってはハッピーなことだけど、親にとっては悩みのタネ。
学校がないということは子供が家にいるということなので、共稼ぎをしている家族はベビーシッターを雇うか、子供をデイケア(保育所)に行かせなければならないからです。

12歳以下の子供を家に1人にさせてはいけないという法律があって(州によって年齢が異なりますが)、共稼ぎがフツーのカナダでは、子供の面倒を見てくれる親族、祖母や祖父がいない人は子供の世話を探すのに大変です。
仕事で得るお金よりも、ベビーシッターやデイケアに払うお金の方が高くついたりもして。
前働いていた会社に、フィリピンから移民で来たデザイナーと私は一緒に仕事をしていました。
彼女はカナダに来て1年も経っていないのに英語がベラベラ。何年もここにいる私はちょっと引け目を感じたりしましたけど…
その彼女に3人の子供がいました。
子供達はまだ小さかったので、3時に小学校が終わった後も彼女の仕事が終り迎えに行くまで、子供達をデイケア (保育所) に預けていました。
「私のお給料が全部デイケアの支払いにいくんだよ」といつも私に嘆いていた彼女。
その後しばらくしてから、フィリピンから旦那様の母親を子供達の面倒を見てもらうために呼んでいました。
子供のいる家族は政府から補助金が出ますが、3人の子供のデイケアの費用と家のローンやらの支払いで、やりくりが大変だったみたいです。
義理の母親とはウマが合わないと聞いていたので、“よっぽどのことなんだな~
” と思いましたが、
「一緒に住みたくはないけど、お金をセーブするためにはしょうがないね」と諦めたように彼女は言っていました。
会社では子供を預ける人や場所が見つからない時は、親が仕事を休んだりもします。
仕事の種類にもよりますが、マーチブレイクのような子供が休みの時には1週間まるまる休んだりする人もいます。
子供のために仕事を休むことに関しては、カナダ人はとても寛容ですね。
共稼ぎ社会と、シングルマザー、シングルファーザーが多いせいなのかもしれません。