ダウンタウンのアパートに住んでいた頃は、台所のコンロは電気でした。
その当時は、日本のようなガスコンロは見たことがありませんでした。
カナダのアパートの台所にあるコンロはほとんどが電気で、オーブンも電気です。
カナダで初めてガスコンロを見たのは、日本人の友達の家に遊びに行ったときでした。
彼女の台所にあるコンロは、その頃は珍しくガスコンロで、オーブンは電気でした。
彼女は日本人だからか、「うちのコンロがガスでよかった」と、とても喜んでいましたね。
カナダ人がガスコンロを使わない理由は、
「ガスは危ないから?」
と私はずっと思ってました。
ある日、「なぜ電気コンロばかりが普及しているのか」をカナダ人に聞くと、70年代頃のカナダはガスよりも電気の方が安く、その頃に建てられた家はほとんどが電気を使用していたそうです。
冬はセントラルヒーティングがないと生活出来ない国なので、暖房に電気を使うかガスを使うかによって、月々の光熱費に大きな差が出るようです。
でも電気代がここ何年かで上昇し、電気よりもガスを使用する方が経済的に安上がりになってきたため、電気からガスに切り替える家が増えてきました。
うちも家を探していた時、電気暖房の家は電気代が高すぎるので避けていましたが、今住んでいるこの家を見て、暖房だけでなくコンロやオーブンもガスだったので、それも買う決め手になりました。
引っ越してから照明以外家ではほとんど電気を使わなくなり、そのせいか電気代がいきなり半分に下がったことがすごく嬉しかったですね~。
でも「電気代があまりにも高すぎる!」と市民から政府に対する不満が増え、その後電気代が値下がりました。
電気コンロの良い点は、最近のモデルは表面がフラットなので掃除がしやすい事と、ガス漏れとかなくて安全ですよね。
でも 点火してからすぐに熱くならないし、焼けるまでに時間がかかるような。それに、電気で焼くのとガスで焼くのとでは味が違う気がします。
やっぱりガスで焼いた方が美味しく感じるんですよねぇ。
カナダは電気コンロが主流なせいか、ガスコンロの付け方を知らない人が多いのには驚きました。
マイハズ(ダンナ)もやり方がわからなくて、最初は触るのを怖がっていました。
子供のいる人は、ガスコンロは危ないと思っているみたいです。
確かにうちのガスコンロはガスの元栓がないので、コンロを拭いている時に体がスイッチに当たり、突然カチカチって音がしたことは何度かあります。もちろんダイヤルを右に動かさないと火は出ませんが…